VIORO最終章は、田名網敬一氏が登場!
異能の画家であり映像作家である田名網敬一氏が、CAPSSの企画によるVIOROストリート・ミュージアム(福岡市・天神)の最終プログラムを飾った。
昨年10月の「森山大道」展から期間限定で始まった同企画。森山展では30センチ角の「唇」の画像が壁面を埋め尽くし、続く「野村佐紀子」展では被写体となるカップルを一般公募、前回の「宇野亜喜良」展ではアーティスト自らが現地制作を行うライヴイベントを敢行。一日数万人ともいわれる地下街を行き交う人々の目を楽しませてきた。
企画の最終プログラムとなった「田名網敬一」展では、宇野展に続きアーティストによるライヴイベントが開催されたが、今回は、なんと二人の女性モデルが着たドレスに直接ペインティングを施すというユニークな企画。女性の体だけが支持体の化繊のキャンバスに悪戦苦闘しながらも、淡々と作業を進めて行く田名網氏の筆先からは、極彩色に彩られた奇想のフォルムがくっきりと浮かび上がった。